アサヒグループの国内酒類事業を担う事業会社。2011年7月1日の純粋持株会社制移行にともない、国内酒類事業を承継して設立された。ビール類を中核に、チューハイ・カクテル、ノンアルコール飲料、ウイスキー、スピリッツ、ワイン、焼酎などを製造・販売する。資本金200億円、株主はアサヒグループジャパン株式会社が100%を保有する非上場会社。
国内酒類事業を担い、ビール類が最大の柱となる。「アサヒスーパードライ」を旗艦ブランドとし、「アサヒ生ビール」など複数のビールブランドを展開する。ビール類以外では、チューハイ・カクテル、ノンアルコール飲料、ウイスキー・ブランデー、スピリッツ・リキュール、ワイン、焼酎・みりんまで酒類全般をカバーする。輸入ブランド「ペローニ」の展開やギフト商品、法人向け商品も扱う。
スーパー・コンビニ・酒販店を通じた家庭用市場と、飲食店向けの業務用市場の双方に商品を供給する。業務用では樽生ビールの品質管理や店舗提案が競争力の源泉となり、家庭用ではブランド認知と新商品開発が鍵となる。工場見学やレシピ提案、カクテルガイドといった消費者向けコンテンツを通じてブランド接点をつくる取り組みも行う。適正飲酒の啓発にも取り組んでいる。
国内ビール市場で長年首位級を争う大手の一角で、「スーパードライ」は日本のビールを代表するブランドの一つとして定着している。2011年の持株会社制移行により、上場会社はアサヒグループホールディングス株式会社となり、アサヒビール株式会社自体は非上場の事業会社となった。現在の株主はアサヒグループジャパン株式会社が出資比率100%を保有する。
ビール類市場が縮小傾向にあるなか、ノンアルコール・低アルコール領域の拡大や、飲み方の多様化に応える商品開発が重点となる。「アサヒスタイルバランス」などのノンアルコール商品群や、スマート飲酒に関する取り組みがその一例である。新卒採用は事務系・技術系に分かれ、2026年新卒入社は94名(事務系67名、技術系27名)。勤務地を限定した採用は行っておらず、海外を含む全国転勤がある。
アサヒグループは「食を通じた健康で、豊かで、新しい生活」の実現をビジョンに掲げ、「信頼を築く」ことを経営の基本に据えている。アサヒビールはその国内酒類事業を担う立場として、ブランド価値の向上と適正飲酒の推進を両立させる方針をとる。工場見学や地域との関わりを通じたブランド体験の提供も、事業活動の一部として位置づけられている。
採用ページでは、勤務地を限定した採用は行っておらず、総合職として広い業務領域を経験してもらう方針が明示されている。海外を含む全国転勤があるコースが設定されており、環境の変化を前向きに受け止めて幅広い経験を積む意欲が求められると読み取れる。ブランドを扱う仕事であるため、消費者や取引先との関係づくりに関心を持てることも重視されると考えられる。